FREA総合パンフレット
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11P.6P.8P.12P.14P.16水素キャリアチーム風力エネルギーチーム太陽光チーム地熱チーム地中熱チームエネルギーネットワークチームP.6P.8水素キャリアチームエネルギーネットワークチームP.12P.14P.16太陽光チーム地熱チーム地中熱チーム(ナセル上の運転状況監視カメラによる撮影)風車前方(9方向)にレーザ光を照射し、風車上流側の風速・風向を計測・評価できる装置です。定格出力:300kW、風車直径:33m、ハブ高さ:41.5m日本の厳しい外的条件(複雑地形起因高乱流、等)に耐えるように設計された風車です。産総研もその設計段階において共同研究を通じて協力・貢献しています。主な研究成果主な研究設備①ナセル搭載LIDARのフィールド実証結果(図1) 高性能なナセル搭載LIDARにより、風車上流側の風速分布をリモート計測することに成功し、ナセル搭載LIDARによって得られる風車前方の風向情報を基に、±10°以上のヨーエラーの出現率を改善することで、最大で6%程度、風力エネルギーを多く得ることが可能であることを見出しました。②アセスメント技術の高度化(数値気象モデル)(図2) 経産省ASTERデータを用いることにより、数値気象モデルの空間解像度を高解像度化するシミュレーション環境を整備しました。海上風シミュレーションに特化した高解像度海面水温データセットMOSST(Shimada,2015)を開発し、海面付近における大気安定度の再現性を大幅に改善しました。③アセスメント技術の高度化(衛星リモートセンシング)(図3) 大気安定度を考慮したSAR(合成開口レーダ)による風速推定の補正手法を開発し、SAR風速推定における風向の依存性の課題(陸風の場合、SAR風速値は、実測値よりも過小評価傾向)を抽出しました。試験研究用風車駒井ハルテックKWT300地上高さ50~200m上空の風速を、地上からリモートで計測する装置です。地上設置LIDAR大規模な人工衛星データや気象データを保存する約1PB(ペタバイト)のストレージとデータ処理を行う計算機システムです。衛星・気象データ処理システム30個の音響センサで構成され、音の発信源(音源)を探査できる計測システムです。音源探査装置国内メーカ製のナセル搭載LIDARプロトタイプ機図1 ヨーエラー(流入風向に対する風車の向きの誤差)の頻度分布図2 海面温度の各種データセットと観測データとの比較(大阪湾)図3 洋上観測鉄塔(沖合1km)の実測値とSAR推定風速の差(平塚)

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