FREA総合パンフレット
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15P.6P.8P.10P.12P.16水素キャリアチーム風力エネルギーチーム太陽光チーム地熱チーム地中熱チームエネルギーネットワークチームP.16地中熱チームP.6P.8P.10P.12水素キャリアチーム風力エネルギーチーム太陽光チームエネルギーネットワークチーム温泉の配管系を室内で模擬することが可能です。温泉モニタリング用センサの評価や、温泉発電装置の実験等に使用します。温泉システム模擬装置高温・高圧の地熱貯留層内で発生する力学現象を模擬可能な装置です。亀裂せん断滑り実験装置350℃、600気圧の坑内環境を模擬可能な装置です。機器、素材の開発に使用します。超高温坑内模擬装置主な研究成果主な研究設備2015年度から、福島県柳津西山地熱発電所で蒸気生産量減衰防止・生産量回復のための涵養注水試験が実施されています。地熱チームでは本地域に小型坑井内3成分弾性波検出器等を使用した高精度微小地震遠隔モニタリングネットワークを設置し、運用を開始しました。これにより、FREAでの微小地震活動のリアルタイムモニタリング、高度統合解析を行うことが可能になり、適切な注水による生産量の回復に寄与する計画です。柳津西山地熱発電所(写真提供:東北電力株式会社)地表設置型3成分地震計の設置状況微小地震情報統合可視化システム(注水した水の挙動のモニタリング)①地熱井への加圧注水シミュレータの開発 坑井を介した貯留層への加圧注水により地熱貯留層の能力改善を試みることがあります。地熱チームは欧米の研究者と連携して加圧注水に対する亀裂の応答を模擬するシミュレータを開発しました。東北地方の地熱フィールドで還元能力が低下した坑井を対象に実証試験を行った結果、事前シミュレーションで予測した通りに能力改善を実現し、発電量を増大(約1.1MW)させることに成功しました。②温泉泉質の遠隔連続モニタリングシステムの開発 地熱発電と温泉との関連を科学的に説明可能にするために、温泉の泉質(温度、流量、電気伝導度)を計測できるシステムの開発を開始し、プロトタイプを製作しました。このシステムは自立型計測を可能とし、インターネットを通じて、連続的に取得したデータをサーバへ転送します。室内実験による性能評価やフィールド実証試験を重ね、2017年度末の実用化を目指しています。地下亀裂のシミュレーション加圧注水試験結果

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