被災地企業のシーズ支援プログラムH25~27年度
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共同研究技術シーズ技術的支援平成26年度被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)会津大学サイト(メインサイト/バックアップサイト)福島大学サイト(バックアップサイト/メインサイト)友納健一郎1・福原英之2・斉藤公彦3・近藤道雄4 ・大谷謙仁4・橋本潤4 1株式会社イーダブリュエムファクトリー、2公立大学法人会津大学、3国立大学法人福島大学, 4独立行政法人産業技術総合研究所再生可能エネルギー研究センター実際に太陽電池を接続して、実証システムの構築を支援し、評価する。災害時を想定したシンプルなシナリオでの実証実験を行い、発電量、消費電力量、計算量などのデータを取得し、バッテリー容量などのシステムの設計指針を得る。産総研による技術シーズの評価方法•太陽電池と計算機の直流接続と制御の技術•アプリケーションソフトウェアを分散実行する技術•これらを組み合わせて発電量や蓄電量に応じて計算機の仕事量を制御するシステム技術イーダブリュエムファクトリーが保有する技術シーズ•災害時に、最小のエネルギー・通信で、最小のアプリケーションを提供することによって防災設備の投資を軽減できる。•被災地の防災意識の高さから、防災サーバーの導入を検討する企業や自治体が増え、それを提供する地元産業の振興に資するとともに利用者への安全安心を提供する。・太陽エネルギーを直流システムで高効率に計算機利用・平常時の低コストバックアップ・災害時に、太陽光エネルギーのみでの、アプリケーション提供・災害時に、低速・間欠的な通信回線での、バックアップ動作太陽光発電利用の独立型防災サーバーのポイント企業のシーズと産総研の評価結果:•シーズは、太陽電池と計算機の直流接続と制御の技術と、アプリケーションソフトウェアを分散実行する技術を、組み合わせて発電量や蓄電量に応じて計算機の仕事量を制御するシステム技術。•評価は、実際に太陽電池を接続して、実証システムの構築を支援し、災害時を想定したシンプルなシナリオでの実証実験を行い、発電量、消費電力量、計算量などのデータを取得し、バッテリー容量などのシステムの設計指針を得た。研究成果(何が分かったか):•太陽光発電のみを利用した独立型の防災サーバーの実現が可能。•防災掲示板のシナリオによる実証により、データを取得し、システム設計指針を得た。(会津大学の構成で、掲示板の提供時間67%(3月))•既存ソフトウェア技術の特性(頻繁な起動・停止に弱い)が明らかになった。今後の展開(予想を含む):•システムと電力利用ルールのブラッシュアップによる、機材リソースとサービスレベルの最適化。•全電源喪失時による一般通信回線(無線含む)が利用できない場合を想定し、太陽電池のみで動作する衛星通信を利用した完全自律型のシステムへの展開。PVパネル(地域イノベ提供)PVパネル(地域イノベ提供)電力制御部&直流サーバー本研究は、独立行政法人産業技術総合研究所の平成26年度被災地企業のシーズ支援プログラム事業にて、支援課題名「太陽光発電利用の独立型防災サーバー」として採択されたもので、産業技術総合研究所より技術的協力・支援を受けたものです。結論備考電力制御部制御情報表示画面防災掲示板画面PV発電とサーバー稼働状況の例(会津大学)太陽光発電利用の独立型防災サーバー

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