再生エネルギー研究センターパンフレット
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4 太陽光発電 風力発電 太陽光+風力 日射量 風 速 太陽光+風力 電力需要 図1 再生可能エネルギー発電観測システム(http://www.solar.fukushima.jp)図2 水電解装置(燃料電池機能付)①システム統合技術とエネルギーマネージメント 太陽電池モジュール10種以上、パワーコンディショナ3機種22台で構成された太陽光発電システム、固体高分子型水電解システム(燃料電池機能付)、水素吸蔵合金を用いた水素貯蔵システム等の個別要素技術の性能分析を行い、これを基盤とする多くの共同研究を実施しました。今後、模擬電力系統を介したシステム統合の実証やシミュレーション技術、変動する再生可能エネルギーによる水素製造と電気自動車を活用した平滑化実証等のシステム研究を推進します。②再生可能エネルギー資源の高度モニタリング 福島県再生可能エネルギー次世代技術開発事業(平成25~26年度)を通じて、福島県内に太陽光発電と風力発電が大量導入された場合の、発電電力の時間的・空間的変動を把握するための再生可能エネルギー発電観測システム(図1)を開発しました。福島県全域の発電量(太陽光・風力)を1時間単位/2kmメッシュで推定が可能であり、また、同じ計算モデルで数時間先の発電予測も可能です。今後、更に精度を上げて本システムの全国展開を検討しています。  ③再生可能エネルギーによる水素製造・貯蔵・利用システム 太陽電池を固体高分子型水電解装置に直結し、最適な運転ポイントで水素を製造する運転手法と水電解装置(図2)を開発しました。今後、再生可能エネルギーによる水素製造コストの低減へ向けた技術開発を進めていきます。関連技術開発を行いFCV普及と水素エネルギー社会実現を目指していきます。●DER実証プラットフォーム(下図) 本プラットフォームでは、自在に接続可能な太陽光発電システム(国内10社等のPVシステム)と大型DC・AC模擬電源設備(500kW級PCSの実証試験設備)等により、様々なエネルギーマネージメントシステム(EMS)の開発・実証が可能です。さらに水素社会を見500 kW 太陽電池アレイ模擬電源 風力発電システム 300 kW リチウムイオン 二次電池 400 kWh 電気自動車 充電ステーション オフィス用エネルギー・ マネージメント・システム 500 kW 太陽電池アレイ 被試験用分散電源 500 kW 電力系統模擬電源 模擬負荷 電力系統 電力エネルギー測定 & シミュレーション 分散電源試験テストベッドマルチ燃料 エンジン発電機 水電解装置 H2 水素エネルギーキャリア 液体 気体 H2 MCH 主な研究成果DER実証プラットフォーム主な研究設備据えた再生可能エネルギーによる水素製造技術、電気自動車を代表する分散配置された蓄電池の研究開発設備や日射量や風況等の予測技術と連携したEMS評価が可能なプラットフォームです(EV実証設備、20kW級PV+水電解実証設備等)。※DER: Distributed Energy Resources(分散型再生可能エネルギー)の略

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