被災地企業のシーズ支援プログラムH25~27年度
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共同研究技術シーズ技術的支援平成26年度被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)産総研による技術シーズの評価方法太陽電池モジュールで使用される封止材(EVA(エチレン酢酸ビニル共重合樹脂))の信頼性を高めるための添加剤(架橋助剤)を開発した日本化成(株)が保有する技術シーズ日本化成株式会社本EVAを用いて実際にモジュールの作製を行い、その信頼性等を評価する。劣化抑制の機構をについて調べる。市販品に比べ大幅に信頼性(PID耐性)を改善した架橋助剤(EVA封止材)が開発できた。•太陽電池モジュールで使用される封止材(EVA(エチレン酢酸ビニル共重合樹脂))の信頼性を高めるための添加剤(架橋助剤)を開発しています。•この架橋助剤を含有したEVAを用いたモジュールを作製し、温度85℃、湿度85%、電圧-1000Vの条件下での信頼性試験(PID試験)を行いました。その結果、太陽電池モジュールの出力Pmの低下が5%となるまでに、約500時間の試験時間を要し、このEVAは、がPID耐性に優れていることが明らかとなりました。•温度90℃、湿度95%の条件下で約2000時間(約83日)の高温高湿試験を実施し、比較試料と同じ結果が得られています。•本材料は、信頼性試験において従来品に比べ大幅に性能を改善したEVA封止材であるといえます。バックシートガラス日本化成株式会社会社概要所在地小名浜工場(開発・生産拠点)福島県いわき市小名浜字高山34TEL0246-54-3170資本金6,593百万円設立昭和12年9月1日事業内容メタノール、ホルマリン、木質系接着剤、アンモニア系製品、プラスチック添加剤、UV硬化樹脂、合成石英粉などの製造・販売。PID試験において従来品に比べ大幅に性能を改善信頼性試験(PID試験)作製した信頼性試験用モジュール封止材の中に添加500時間後もほとんど劣化が見られない太陽電池EVA封止材用高性能架橋助剤の各種性能評価EVA封止材用高性能架橋助剤のポイント川村祐希1 ・先崎一也1・山浦真生子1 ・浅尾秀一2・白澤勝彦2・高遠秀尚21 日本化成株式会社2 独立行政法人 産業技術総合研究所 再生可能エネルギー研究センター

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