被災地企業のシーズ支援プログラムH25~27年度
38/65

共同研究技術シーズ技術的支援平成26年度被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)•封止材料や構造によって耐久性が起因と想定される発電性能の変化を確認•封止技術やモジュール構造の改良により、長期に渡り性能を維持可能な太陽電池モジュールの実現と製品化が期待される有機薄膜太陽電池は低コスト化が期待できる一方で、耐久性の確保が課題となっている。倉元製作所では耐久性を上げるプロトタイプ太陽電池の製作を進めており、効率と信頼性を両立する技術を実現すべく改良を重ねている。企業の技術シーズ複数のプロトタイプサンプルを屋外曝露試験および屋内ダンプヒート試験(DHT)により耐久性評価を行い、性能および信頼性の評価を行った。産総研による技術シーズの評価方法•屋外暴露試験及びDHT試験結果より、封止方法や材料によって性能・耐久性が向上することを確認した•有機薄膜太陽電池の封止方法について有力なパッケージ技術等のフィードバックが企業側になされ、さらなる改良が期待される屋外曝露試験屋内ダンプヒート試験•約2ヶ月間の屋外暴露試験を実施I-V計測を5分インターバルで行い太陽電池性能の変化を測定。発電性能の推移等を評価した•封止方法・構造によっては顕著な性能変化が確認されなかった•国際規格(IEC61215)、JIS規格(JIS C 8917)に準拠するダンプヒート試験(DHT)より性能変化を検証条件:85℃、85%RH•封止構造の違いによる性能変化が屋外曝露試験と一定の整合性がある事を確認図1:屋外曝露試験の外観図2:DHT試験の外観株式会社倉元製作所逆型有機薄膜太陽電池の耐久性・信頼性評価とその劣化メカニズムの解析奥寺文吾1・表研次2 ・才田守彦2 ・横尾邦義2 ・大谷謙仁3・橋本潤3・蛇石宰3・大堀正3・中村泰拓31株式会社倉元製作所、2株式会社イデアルスター3独立行政法人産業技術総合研究所再生可能エネルギー研究センター

元のページ  ../index.html#38

このブックを見る