被災地企業のシーズ支援プログラムH25~27年度
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共同研究技術シーズ技術的支援平成26年度被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)産総研福島再生可能エネルギー研究所内の水素ガス実験設備を使用。計装システムを作成し、開閉回数10万回の耐久性評価試験を実施。産総研による技術シーズの評価方法11万回を越える開閉試験でベローズシールバルブに異常なし。開閉挙動が高速。→需要が高まる水素ガス設備の中で、高速開閉が必要な箇所の流路開閉に適用可能。•燃料電池自動車の普及により水素スタンドの設置が進み、水素ガス設備の需要が高まります。•水素は分子が小さいため、高分子を透過し、わずかな隙間にも拡散し、外部に漏洩する場合があります。•水素ガス設備に組み込むバルブは、水素が透過しにくい構造が必要です。•金属ベローズ(蛇腹状に形成された筒)を溶接により組み込んだバルブは、ガス流路が全て金属で出来ているため、ガスが漏洩しにくい構造です。金属ベローズを用いたバルブのポイント企業のシーズと産総研の評価結果:•金属ベローズシールバルブの水素ガスへの適用性を探る。•試験用バルブを組み込んだ配管と計装システムを構築。研究成果(何が分かったか):•11万回を越える開閉試験を実施。•開閉試験後の気密検査、分解検査で異常なし。•バルブの開閉は高速だった。今後の展開(予想含む):•水素ガス配管への適用。•高速開閉が必要な箇所への適用。本研究は、独立行政法人産業技術総合研究所の平成26年度被災地企業のシーズ支援プログラム事業にて、課題名「水素ガス及び水素混合流体雰囲気中におけるベローズシールバルブの有効性評価」として採択されたもので、産業技術総合研究所より技術的協力・支援を受けたものです。結論備考H2水素ガス流れ方向薄板金属ベローズにより流体の漏洩を防ぐバルブ。水素エネルギー社会のインフラ設備等の安全性に貢献。企業が保有する技術シーズの内容大野ベロー工業株式会社グランド部グランドパッキン薄板金属ベローズボンネットガスケット駆動部ステムバルブ弁座部開閉試験後の検査で異常は無かった。V2バルブは設計とは逆方向の圧力に曝されたが、異常は無かった。配管継手00.20.40.60.810510152011010010001x1041x105圧力 / MPa(G)水素濃度計指示値/ppmサイクル数/回バッファタンク圧力配管内圧力水素ガス源の変更水素ガス及び水素混合流体雰囲気中におけるベローズシールバルブの有効性評価佐原 代喜1 ・渡部 洋1 ・神山 諒1 ・鈴木 智史2 ・前田哲彦21 大野ベロー工業株式会社2 独立行政法人 産業技術総合研究所 再生可能エネルギー研究センター

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