被災地企業のシーズ支援プログラムH25~27年度
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H27被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)No.03太陽電池モジュール用バックシートの高性能化支援課題名「粘土ガスバリア膜を用いた太陽電池バックシートの信頼性評価」企業名:クニミネ工業株式会社(福島県)企業が保有する技術シーズの内容:•天然粘土鉱物であるペントナイトを原料としたガスバリア材料を開発。•既存のガスバリアフィルムの中でもトップレベルのガス・水蒸気遮断性能を有している。•産総研東北センターで開発された技術を粘土膜材料として実用化したもの。•開発したガスバリア材料を太陽電池モジュールのバックシートに適用する。産総研による技術シーズの評価方法:•このバックシートを用いて評価用の太陽電池セルおよびモジュールを作製する。•作製したモジュールの性能(変換効率)・信頼性(高温高湿試験など)の評価を行う。H26年度の成果:•高温高湿試験(温度95℃、湿度95%、保持時間1200時間)においても良好な特性を示した。波及効果(どのように役立つか?):•太陽電池モジュールの性能の長期安定性や長寿命化が図られる。•信頼性向上による太陽電池モジュールのコスト低減バックシートクニミネ工業株式会社• 天然粘土鉱物であるペントナイトを原料としたガスバリア材料を用いたバックシートを作製。産総研• 太陽電池モジュールを作製し、信頼性などを評価する。作製したモジュールH26年度成果• 高温高湿試験において良好な特性を示した。試験後のEL画像従来品(左)に比べ開発品(右)は劣化部(黒い部分)が少ない。H27年度計画• 既存安価なシートと粘土ガスバリア膜を複合化したに寄与。バックシートに対して、信頼性試験等を行う。H27被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)No.04太陽電池モジュールの高性能化支援課題名「分子結合チタニアシリカを適用した太陽電池パネルの性能評価および信頼性評価」企業名:株式会社アサカ理研(福島県)企業が保有する技術シーズの内容:•光触媒として、従来の酸化チタンの機能を向上させた分子結合チタニアシリカを開発。•本材料を太陽電池モジュールのカバーガラスに塗布することで、反射率の低減・防汚効果によってモジュールの変換効率の向上を図る。産総研による技術シーズの評価方法:•評価用のセルおよびモジュールの作製•作製したモジュールの性能および信頼性評価H26年度の成果:•本材料をガラス表面に塗布することで、透過率が約2%向上し、その結果、モジュールの変換効率も増加することを実証した。•高温高湿試験においても膜の剥離などがなく良好な特性を示した。波及効果(どのように役立つか?):•太陽電池モジュールのカバーガラスの反射防止効果と、防汚効果とにより、屋外設置における発電量の株式会社アサカ理研•分子結合チタニアシリカの開発•チタニアシリカを塗布したガラスの作製産総研(FREA)• 評価用セル・モジュールの作製と信頼性評価作製したモジュール真空ラミネターH26年度成果• 屋外試験へ向けての性能評価を行った。• 透過率向上が図られた。• 高温高湿試験においても良好な特性を得た透過率H27年度計画• 実用化サイズのモジュールでの性能評価向上が期待される。•屋外試験での発電量評価・防汚効果の検証

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