被災地企業のシーズ支援プログラムH25~27年度
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H27被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)No.19大型太陽光発電システムの出力変動緩和対策の最適化支援課題名「再生可能エネルギー出力安定化システムの開発」企業名:日本工営株式会社(福島県)企業が保有する技術シーズの内容:•太陽光発電システムの出力変動を緩和するために「再生可能エネルギー出力安定化システム」を開発・実証・製品化。•気象予測データを用い、PCS(パワーコンディショナ)と蓄電池を最適制御するシステム制御技術と数値シミュレーション技術を保有。これにより、必要な蓄電池容量を1/4に低減(低コスト化)。産総研による技術シーズの評価方法:•分散電源試験装置によって、試作機の運転試験を行い、様々な日射変動条件に対してシミュレーション結果による期待通りの効果(変動平滑化と蓄電池容量の削減)を検証する。波及効果(どのように役立つか?):•大型太陽光発電システムの出力変動緩和対策※に対し、費用対効果に優れた製品を供給。※対策の要件の例:発電所合成出力の変化速度を「発電所定格出力の1%以下/分」とするような蓄電池の併設従来の出力安定化技術• 大容量蓄電池が必要でありコスト高• 蓄電池や変換器によるエネルギー損失が大•出力予測の活用により、蓄電池容量の削減でシステム費用の低減•エネルギー効率の向上評価シーズ産総研による評価方法高度な電源システム制御技術試験環境・設備を活用・再生可能エネルギー導入量の拡大・電源システム制御技術の確立本シーズの出力安定化技術従来型H27被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)No.20太陽光発電システムの落雪防止と温度上昇抑制機能の地域別適応性の検証支援課題名「元旦ウィングの性能および適用性評価」企業名:元旦ビューティ工業株式会社(福島県)企業が保有する技術シーズの内容:•太陽電池(PV)モジュールの温度上昇による発電効率低下を防止するための空気流動性を高めるパーツ「元旦ウイング」及び取付治具・最適配置設計のノウハウ。•雪によるPVシステムの発電損失を最小化する雪止め機能および落雪による危険を軽減する設計。産総研による技術シーズの評価方法:•温度抑制効果の地域別適応性検証。H26年度シーズ事業で構築した拡張NOCT試験設備を利用し年間を通した実証試験を行う。さらに産総研が開発した発電モードをベースに地域別の効果を評価する。•融雪・落雪シミュレーションモデルを利用した雪質と積雪量に応じた最適なモジュール設置条件と落雪防止機能及び発電機会損失の評価を行う。必要に応じて、実証試験もしくは室内試験を行いの効果を検証する。波及効果(どのように役立つか?):•落雪事故の未然防止(経産省要請)を設置ノウハウや構造により解決するノウハウが広く認知させることによる東北地方への太陽光発電システム導入促進に寄与。・特願2012-086243(特開2013-217038)・特願2012-107487(特開2013-234491)元旦ビューティ工業株式会社• 太陽光発電システム周辺製品の設計・施工技術• 太陽電池性能の温度上昇抑制技術• 特殊構造を含む多種の設置・施工実績(独)産業技術総合研究所• 産総研の拡張NOCT試験設備による夏季実証• 発電モード(地域別気象モード)によるモード別性能評価(冬季・夏季データを利用する)• 落雪シミュレーションモデルによる、落雪防止機能と積雪による発電機会損失の評価年間実証発電モード適応地域別による評価評価データの蓄積・特願2012-201795(特開2014-003264)・技術指導・実証評価・ノウハウの移転・最適設計技術・元旦ウイングの最適化

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