被災地企業のシーズ支援プログラムH25~27年度
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H27被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)No.21シリコン太陽電池の多用途化支援課題名「一軸可動型ソーラーシステムによる高発電量化の評価」•一軸型可動式太陽光パネルを油圧で駆動し、着雪を防止すると共に直達光と拡散光を有効に受光するように角度を制御することで年間発電量を増大させる技術。•機械駆動を安価な油圧装置で行い、枠組みを木製とすることにより、軽量化、かつ低コスト化を図っている。•現在社屋屋上にシステムを実装し、発電を行っている。産総研による技術シーズの評価方法:•シーソーラー(株)では、すでに社屋屋根に設置済みであるが、発電量を最大化する制御プログラムが未完成であり、そのための評価も十分できていない。•商品として売り出すためには発電量におけるベネフィットを評価する必要がある。•年間の発電量をさまざまな天候に対して追尾プログラムを最適化するとともに、その時の発電量を計測し評価する。•また、積雪時にはどのように落雪するか、そうすれば発電量が早く回復するかについても評価し制御法を改善する。波及効果(どのように役立つか?):•本装置の部材のほとんどが木であるため、地場産材を使うことで林業の雇用創出と森林資源の有効利用による林業や木工産業の雇用を産むことになる。•太陽光発電に不向きと思われていた積雪地での発電量の企業名:株式会社シーソーラー(福島県)今回開発する技術企業が保有する技術シーズの内容:①②屋根設置システムの上半分をシーソー動作させる(油圧)①は晴天時②は融雪自【落雪動作】③は曇天および強風時支点が支柱でオフセットしているので②の時に角度が急峻になる集光型と異なり、追尾精度が不要なので安価な油圧方式が使える。年間発電量を最適化する制御方法の探索と発電量評価を支援する。③②可動部分(シーソー)①固定部分支柱増大と、屋根積雪の防止に役立つ。H27被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)No.22高融雪機能を持つ太陽電池モジュール技術支援課題名「単結晶パネルとアモルファス融雪PVモジュールにおける発電量および劣化の検証」企業名:株式会社環境システムヤマノ(福島県)企業が保有する技術シーズの内容:•屋根への積雪を効率的に融雪する太陽電池モジュールの開発実績。•シート型アモルファスシリコン太陽電池とヒータを一体化した融雪型太陽電池モジュールを高効率化するために電流注入による発熱を利用した技術を開発。•ならびに高発電量が期待できる単結晶シリコン太陽電池にも着雪を防ぐ新しい通電型モジュール構造の開発。産総研による技術シーズの評価方法:•26年度において融雪電力を低減できる新しい通電型モジュールの融雪能力を実証。•27年度は夏季における発電量の評価と通年での発電と融雪のエネルギー収支を評価する。またアモルファスなど薄膜系太陽電池は通電による発電性能の劣化を屋外評価する。波及効果(どのように役立つか?):•融雪に消費されてきた化石燃料の節約が可能になる。•落雪による物損事故、雪下ろしに伴う人身事故、それらに起因する経済的な損失を低減できる。•高い融雪性能で従来の融雪モジュールと差別化でき、福島発の新しい製品の普及とそれに伴う経済発展、雇用創今回開発する技術通電型融雪太陽電池モジュール通電セルセル発電南面:結晶型北面:薄膜型融雪電力(冬季)発電電力(冬季+夏季)出が期待できる。

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