被災地企業のシーズ支援プログラムH25~27年度
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H27被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)【従来型】•太陽光発電のモニタリング機器は、接続箱併設型やPCS接続型、センサー追加型など、様々な方法が提案されているが、耐久性を含めて評価を行った例は少ない。•PCS接続型はPCSの異常にも反応しやすいため障害の切り分けに手間がかかり、接続箱型は測定ストリング数に縛りがあるものが多く、センサー型はメガソーラーのように監視数が増えるほど導入コストが上がる。【評価シーズ】•直列回路(1ストリング)単位で機器の追加が可能であり、故障時もNeoale1台から交換可能なため、導入コストやランニングコストを安価に抑えることができる。•長期信頼性試験として太陽電池モジュールと同等の高温高湿(DH)試験を通電状態で行う事により、Neoale本体の劣化・故障モードの確認とそれに基づく改良、フィールド実証データとの対比による長期信頼性の検証を行No.23長期信頼性に優れた太陽光発電の低コスト測定システムの開発支援課題名「太陽光発電太陽電池ストリング監視システムの長期信頼性評価」企業名:アサヒ電子株式会社(福島県)企業が保有する技術シーズの内容:•太陽電池モジュールの電流・電圧測定装置(Neoale)の開発と販売。•ストリング単位での異常検知が可能(H26年度に確認済み)。産総研による技術シーズの評価方法:•Neoale端末の長期信頼性評価を実施。•太陽電池モジュール並みの耐久性があることを高温高湿(DH)試験によって検証。波及効果(どのように役立つか?):•本装置を導入した際の、発電事業中の故障診断に要する総費用の見積が可能になる。•企業がNeoaleに耐久性向上の改良を施し、長期信Neoale頼性に優れた製品が流通する。う。H27被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)No.24太陽光発電システムの各種発電性能評価手法の比較支援課題名「多種類PVシステム評価技術の多面的検証」企業名:福島発電株式会社(福島県)企業が保有する技術シーズの内容:•再生可能エネルギー(再エネ)による発電事業を行うと共に、再エネプラントのO&M技術展開と導入促進に資する人材育成や研修を行い、福島県内企業による再エネ発電事業の拡大を目指している。•同社が持つ福島空港メガソーラーは、世界10ヶ国30種類以上の太陽光システムを導入した国内最大級の太陽光発電の性能評価サイト。設計と運用ノウハウは、東北地域の企業において他に類を見ない。産総研による技術シーズの評価方法:•福島空港ソーラーパークとFREAのシステム及びモジュール性能データを基に、米国サンディア国立研究所の評価技術と産総研手法を用いて検証し、評価技術の最適化とノウハウ化・技術移転を促進する。•年間を通して福島空港ソーラーパークの屋外実測データとFREA検証データを逐次分析することで、O&M技術として適応可能な技術か評価する。波及効果(どのように役立つか?):•福島県内の太陽光発電事業者に向け、設備の評価・検収・運用ノウハウを広く展開することにより、地福島発電株式会社太陽光発電性能評価サイト福島空港メガソーラーソーラーパーク◇太陽電池パネル•国内メーカ:14社•海外メーカ:16社•中国、台湾、韓国、米、カナダ、独、ノルウェー、スペイン、インド◇太陽電池架台(アレイ)•傾斜角:10°、15°、20°、25°、太陽追尾、油圧式の角度可変式(15~75度)架台•材質:鉄鋼、木材、FRP、アルミシステム評価技術の最適化(独)産業技術総合研究所太陽光システム評価技術の最適化とO&Mへの適応評価技術をO&Mに利用日米共同開発による評価モデルの活用元に適した事業拡大を促進する。•産総研が開発したモジュール評価技術(IEC60891)を拡張しシステム評価に適用•福島空港メガソーラの実運用(O&M)にて実証・技術指導・実証評価・データ提供

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