被災地企業のシーズ支援プログラムH27~28年度
20/52

研究成果平成27年度被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)産総研の貢献企業が抱える課題企業の技術シーズ今後の展開企業のシーズ企業が抱える課題産総研の貢献研究成果【研究成果】【ポイント】リン系イオン液体の高温熱媒体の開発日本化学工業:渡邉努・川瀬裕也・水口洋平再生可能エネルギー研究センター:前田哲彦・金久保光央・増田善雄・牧野貴至・児玉大輔※・遠藤成輝・小曽根崇・鈴木智史・熊川昌志・河澄あかね・黒坂万里子不揮発性・難燃性のリン系イオン液体をシリーズで開発熱媒媒体の性能評価について設備やノウハウを保有していない伝熱流動に関連した熱物性を精密に計測してデータを取得リン系イオン液体水溶液の熱媒体としての特性を評価・無電解ニッケルめっきの還元剤となる次亜リン酸ソーダの製造工程で副生するホスフィンガスから高付加価値製品を生産・不揮発性・難燃性のリン系イオン液体の開発技術・熱媒体の性能評価のために必要な計測機器を産総研が準備・伝熱流動に関連した熱物性(密度、熱容量、熱伝導率、粘度、表面張力)を計測・熱輸送プロセスをシミュレータにより評価・熱媒体の性能評価について設備やノウハウを保有していない・イオン液体の新たな用途を開拓し、新たなビジネスプランを創出したい•リン系イオン液体水溶液の熱物性について詳細なデータを取得•リン系イオン液体が優れた伝熱特性を持ち、幅広い温度領域で使用可能なことを確認・リン系イオン液体は不揮発性・難燃性で、良好な伝熱特性と高温耐久性に加えて、特徴的な吸湿性・潮解性を持つため、これらの特長を生かして除湿や脱水プロセスの吸収剤としての用途開発を目指す無電解ニッケルメッキの還元剤ホスフィンガス既存製品副生成物リン系イオン液体高付加価値化不揮発性・難燃性良好な熱伝導性高温耐久性原料熱媒体伝熱特性(熱容量/kJ kg-1 K-1)高温耐久性(操作温度/℃)水◎(4.18)×(0~100)シリコンオイル△(1.6)○(-50~250)イオン液体モデルイオン液体△(1.34)◎(-50~350)シーズイオン液体○(1.96)◎(-50~300)表面張力計●表面張力測定カルベ式熱量計●熱容量測定熱伝導率計●熱伝導率測定転落球式粘度計回転式粘度計●粘度測定振動管式密度計●密度測定●融点測定●分解温度測定示差走査熱量計差動型示差熱天秤※日本大学工学部准教授、産総研客員研究員− 17 −

元のページ  ../index.html#20

このブックを見る