被災地企業のシーズ支援プログラムH27~28年度
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研究成果平成27年度被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)産総研の貢献企業が抱える課題企業の技術シーズ今後の展開企業のシーズ企業が抱える課題産総研の貢献研究成果【研究成果】【ポイント】太陽光発電システムの落雪防止と温度上昇抑制機能の地域別適応性の検証元旦ビューティ工業株式会社:中瀬和弘再生可能エネルギー研究センター:大谷謙仁・橋本潤・中村泰拓・大堀正・蛇石宰太陽電池モジュールの発電効率低下を防止するパーツ及び最適配置設計技術当該技術の性能評価のノウハウや設備を保有していないFREA実証フィールド及び研究員の知見やノウハウの活用元旦ウイングによる発電量の向上を実証太陽電池モジュールの空気流動性を高め、温度上昇による発電効率低下を防止する元旦ウイング太陽電池モジュールの取付治具や最適配置設計のノウハウ①模擬屋根の試験環境設備を利用した、年間を通した実証試験②夏季における風向・風速と元旦ウイングの有無によるモジュール温度差の評価既に社内フィールドテストや流体解析シミュレーションで元旦ウイングの効果は実証していたが、モジュールやパワコンの個体差などを考慮した、確実(最適)な結果を得るための設備とノウハウがなかった。•元旦ウイングの有無により約5℃以下の温度差が得られた•これにより、夏季は発電量が約2.5%上昇模擬屋根による試験環境設備①2つの模擬屋根架台に太陽電池アレイを置き、元旦ウイングの有無による実測性能を比較②風向・風速が両架台の太陽電池モジュール温度に与える影響を評価検証③冬期に雪止め効果を実証的に評価模擬屋根架台の屋外実測データを継続的に取得し、実証データを積み上げ●自然の風力を利用し空気流動性を高める⇒太陽電池モジュールの温度上昇を抑制⇒発電効率の低下を抑制●冬期には落雪を防止する雪止め機能元旦ウイングによる雪止めの様子(写真左側の架台)モジュール温度差風速(北風)-0.3 < 風速(東風)< 0.3[m/s]パネル温度>30[oC]950 < 日射強度< 1050[W/sq.m]After 2015/6/26温度差ウィング有ウィング無発電電力量発電量発電量の上昇南風(設置方向の風)のとき温度上昇を抑制− 22 −

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