被災地企業のシーズ支援プログラムH27~28年度
28/52

研究成果平成27年度被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)産総研の貢献企業が抱える課題企業の技術シーズ今後の展開企業のシーズ企業が抱える課題産総研の貢献研究成果【研究成果】【ポイント】太陽光発電太陽電池ストリング監視システムの長期信頼性評価ストリング監視システム「Neoale」アサヒ電子株式会社:菅野寿夫・幕田安博・横山広則・伊藤正幸・加納清英・鈴木隆之・湯浅俊康再生可能エネルギー研究センター:大谷謙仁・橋本潤・蛇石宰太陽光発電パネルシステムの不具合を遠隔で監視するシステム信頼性評価に対するノウハウや試験機器を保有していないや福島県ハイテクプラザが保有する機器を活用し、信頼性評価を実施種の環境試験の結果、十分な長期信頼性を有することを確認太陽光発電の直列回路(ストリング)毎に故障診断が可能な監視システム毎の監視よりもきめ細かい監視が可能で、太陽電池モジュール毎の監視と比較して低コストで構築できる既設システムへの後付が容易で、不良診断アルゴリズムによる故障診断が特長(年度シーズで評価済)①本体の耐久性試験を実施②本体の劣化状況、及び動作可能範囲について明らかにする•種の環境試験を実施し、長期信頼性(耐久性)を検証•同一場所で使用される太陽電池モジュールと同等の耐久性を確認監視端末は太陽光発電パネルと同様の屋外環境条件で使用されるが、端末自体の長期信頼性について明らかになっていない。試験項目 試験条件 試験時間 温度サイクル試験 JEITA ED-4701/105 準拠, -40℃ / 85℃(30min / 30min) 100Cycle 高温高湿バイアス試験 JEITA ED-4701/102 準拠, 85℃, 85%RH, 定電流 1000h パワーサイクル試験 周囲温度 25℃, ON/OFFで生じる内部発熱温度差は定格使用時と同等となるように調整 10,000Cycle 熱衝撃試験 -40℃ / 25℃ / 85℃ (30min / 5min / 30min)気相式の熱衝撃試験器を使用 100Cycle 塩水噴霧試験 JIS C-8917準拠, 35℃ 2h 塩水噴霧 ⇒ 40℃ 93%RH 168h 湿潤保存 4Cycle 長期信頼性を評価するため、上記の試験項目にて加速劣化試験を実施した結果、筐体の劣化や動作異常は見られなかった。•コスト低減の為の技術開発およびクラウドシステムの改良を継続して行う•監視のみ実施している産業用太陽光発電サイトへの段階的な導入案を検討する太陽光発電監視システム 精度と価格の関係性 価格 分解能 PCS監視 ストリング監視 モジュール監視 ストリング監視システム 『Neoale』 大規模サイトでは故障箇所の特定が困難 部品点数が増加するため高額 コストを抑えつつ、 故障箇所の切り分けが可能 − 25 −

元のページ  ../index.html#28

このブックを見る