被災地企業のシーズ支援プログラムH27~28年度
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8被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)01太陽電池電極ペースト高性能化のためのガラスフリットの開発支援課題名「結晶シリコン型太陽電池電極ペースト用ガラスフリットの性能評価」企業名:エレクトロニクス株式会社(福島県)企業が保有する技術シーズの内容:•エレクトロニクス製品に必須のガラス微粉末フリット及びそのペースト化製品を開発・製造。•結晶シリコン太陽電池作製に用いられる電極用ペーストに含まれる各種ガラスフリットの開発。•これらガラスフリットを含有した電極ペーストの作製。産総研による技術シーズの評価方法:•開発した電極ペーストを用いて太陽電池セルを作製し電気特性を評価する。•セル特性と電極ペーストガラスフリット)の組成との関係を調べる。•開発した電極ペーストを用いて作製したセルの信頼性評価を行う。波及効果(どのように役立つか?):•結晶シリコン太陽電池の高効率化・高信頼性化が図られる。•特に次世代の太陽電池セル用電極ペーストの高性能化に貢献できる。産総研(エレクトロニクス株•電極ペーストに含まれるガラスフリットの組成などを変えて、新しい電極ペーストを作製。•ガラスフリットの最適化•開発した電極ペーストを用いた太陽電池セルの作製と評価。•ガラスフリットの違いによるセル特性の変化を調べる。太陽電池構造例電極電極エレクトロニクスで開発したガラスフリット•高抵抗拡散層におけるコンタクト抵抗の低減•既存市販品を超えるセル変換効率の向上年度計画8被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)02導電性フィルムを用いて作製した太陽電池モジュールの性能評価支援課題名「めっきアクリル樹脂粒子の機能向上及び、それを分散材とした導電性フィルムを用いて作製した太陽電池モジュールの性能評価」企業名:株式会社山王(福島県)企業が保有する技術シーズの内容:•アクリル樹脂粒子に無電解銀めっきを行った導電性微粒子を開発。•この材料を、太陽電池モジュール作製に必要な、タブ線接合材導電性フィルム)への分散材(導電粒子)として利用。産総研による技術シーズの評価方法:•この導電性微粒子を用いた配線(タブ線)接合材を使用して、タブ線とセルとを接合し、その性能(接合強度など)を評価する。•実際に実用化サイズのモジュールを作製し、電気的特性や信頼性の評価を行う。年度の成果:•開発品を用いた太陽電池モジュールを初めて作製。•従来品と同程度の性能を有することを確認。波及効果(どのように役立つか?):•タブ線接合材導電性フィルム)による太陽電池モジュールの高性能化に寄与。株式会社山王•ダイレクト銀めっきによるアクリル樹脂粒子の作製。•銀めっき粒子含有率を減らした低コストの検討。産総研•導電性微粒子を用いた配線(タブ線)接合材を使用して、配線材とセルとの接続・評価を行う。•無電解めっきアクリル樹脂粒子を含有した導電性フィルムを用いてを初めて実用化サイズのモジュールを作製した。はんだ接合を変わらない信頼性を得た。接合剤配線(タブ線)セルの電極導電性微粒子太陽電池セル•信頼性向上と低コスト化技術の開発•ダイレクト銀めっきによるアクリル樹脂粒子の検討年度計画年度成果− 29 −

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