被災地企業のシーズ支援プログラムH27~28年度
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8被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)07高耐久性風車用プラズマ気流制御電極の製造技術支援課題名「風車用プラズマ気流制御用電極の特性評価」企業名:株式会社朝日ラバー(福島県)企業が保有する技術シーズの内容:•接着剤やゴムの加硫接着を用いない、ゴムと金属の化学結合技術を開発。•風車の空気力学的性能を改善するための、プラズマ気流制御電極製造に対して、この技術を活用。•屋外使用に耐え得る耐久性、プラズマ発生に重要な寸法の高精度化を実現。産総研による技術シーズの評価方法:•技術シーズであるプラズマ気流制御電極を風車に取り付け、電極の運用を実機実証。•風車の運転状態(発電量等)、風車周囲の風況、プラズマ電極の運転状況から電極の特性評価を実施。•プラズマ気流制御による、風車の空気力学的特性改善効果を共同で評価。波及効果(どのように役立つか?):•先進的な風車高性能化技術として、プラズマ気流制御用電極を実用化。•風車の空気力学的特性を改善する事で、風車の発電効率向上、超寿命化を実現。•風車以外の移動体・流体機械における空気力学的特性改善。㈱朝日ラバープラズマ電極高周波電源電極誘電体プラズマ誘起流・接着剤や加硫接着を用いない接着・プラズマの発生形態に重要な影響を与える寸法に対して、高い精度を出す事ができる産総研・プラズマ発生状態の下、風車運転を実施・風車の運転状態、風況データから電極の特性評価を実施・気流制御による風車の空気力学的特性の変化を計測・評価風車の空気力学的特性改善を目的とした高い耐久性電極の実用化・事業化重要寸法遠心力、風雨に対する耐久性従来技術シーズ技術8被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)08廃アルミ電材と温泉水を用いた水素と素材の生成支援課題名「温泉水とアルミニウム廃材からの水素製造実用化研究」企業名:北日本電線株式会社(宮城県)企業が保有する技術シーズの内容:•電線製造工程で発生する廃アルミニウムを水素生成のために用いるとともに再資源化する技術が本課題の技術シーズである。•これと産総研東北大マッチング事業で得られた温泉水とアルミの反応に関する知見を組み合わせ,廃アルミと温泉から水素と水酸化アルミニウムを取り出す点が独創的である。産総研による技術シーズの評価方法:•平成年度に見出された,アルミニウムの破砕による収率の向上に関する知見をベースに,遊星ミルを用いた廃アルミニウムの最適破砕工程の導出を行う。•泉質の異なる源泉での実証試験を行う。これにより,性能評価と実用上の課題を抽出する。•産総研,北日本電線㈱,東北大の三者で実用化へのロードマップを策定する。波及効果(どのように役立つか?):•本技術の実用化により,アルミ廃材処理プラントに関連する新産業の創出のみならず,①廃材の再資源化,②水素の発生,③温泉水の有効活用を通じて,省資源・低環境負荷・低炭素社会の実現と東北地方の活性化に寄与する。技術シーズ産総研技術支援*温泉水とアルミの最適反応条件導出*水素,水酸化アルミ発生量予測コードの開発*社内での廃アルミ材有効活用*金属加工業者,廃棄物処理事業者用プラントの開発・販売*自治体,等向け温泉地用プラントの開発•地域分散型水素生成システム•アルミの再資源化•温泉熱有効利用省資源・低環境負荷・低炭素な社会の実現と地域の活性化8産総研技術支援*最適粉砕工程の導出,システムトータル性能予測法の導出*泉質の異なる温泉水での性能評価− 32 −

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