被災地企業のシーズ支援プログラムH27~28年度
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8被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)15太陽熱を効率よく利用する技術支援課題名「予熱槽併用型太陽熱利用給湯システムの最適運転制御手法の開発」企業名:株式会社亀山鉄工所(宮城県)企業が保有する技術シーズの内容:•高温と低温の境目を維持して最後まで無駄なく一定温度のお湯が利用できることが特長の、業務用温度成層式蓄熱タンク製造および制御技術。•年度評価では、太陽熱と補助熱源機器を併用した場合の総合的な評価試験を行なった。給湯の消費電力削減が実証されたが、予熱システムを備えることで、更なる成績係数向上の余地があることも考えられる。産総研による技術シーズの評価方法:•太陽熱利用にあたり、予熱槽併用型温度成層式制御と、H年度に実証実験を行った予熱槽無しの温度成層式制御との給湯システム効率比較評価を行なう。波及効果(どのように役立つか?):•施主・設計事務所・施工業者から再生可能エネルギー機器を併用した温度成層型蓄熱槽について多数の相談があるため、再生可能エネルギー機器導入に必要なエンジニアリングを蓄積することにより製品力を活かしたビジネスチャンスをものにすることができる。温度成層式蓄熱タンクを利用した給湯システム平板式太陽熱パネル熱源機器密閉型小型予熱槽(温度成層式)太陽熱による補給水予熱システムにより、低質の熱を給水予熱として利用予熱システムから熱源機器への給水を供給熱源機器での水の昇温に要するエネルギーを削減温度成層式蓄熱タンク温度成層で効率的に蓄熱温度成層式制御温度成層式制御太陽熱や熱源機器の性質に適した制御で、より効率的なシステムを構築太陽熱による補給水予熱システム<産総研でのシーズ評価方法>集熱効率・システム成績係数を指標として、予熱槽併用型温度成層式制御と、予熱槽無しの温度成層式制御との給湯システム効率比較評価を行なう。8被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)16水素キャリアシステム用熱交換器の性能評価支援課題名「水素利用蓄エネルギー有効活用のための先進的熱交換技術の開発」企業名:北芝電機株式会社(福島県)企業が保有する技術シーズの内容:•主要業務として、発電機の冷却のための熱交換技術を有し、多数の実績がある。•水素を冷却媒体として用いる熱交換技術を有し、水素を扱うに十分な経験と実績を有している。産総研による技術シーズの評価方法:•産総研では、℃以上の高温かつ大流量ガスを供給できる熱交換器評価システムを構築し、同システムによりメチルシクロヘキサン()の脱水素ガスを模擬したガス・蒸気等により、熱交換器の温度分布や熱交換性能を評価する。•またエンジン実機を用いた実液・実ガスによる熱交換性能評価を目指す。波及効果(どのように役立つか?):•水素キャリア事業を中心とした熱エネルギーを有効利用するための熱交換器の設計・製造を行うことで、水素ステーションや水素を利用した発電機等へのコア技術が開発できる。さらには大容量に適応する大熱交換面積の設計検討により、高温対応の熱交換事業の拡大が期待できる。産総研(FREA)模擬流体や実ガス等による性能実測北芝電機株式会社水素を冷媒とする高温領域熱交換はオリジナル技術•高温領域型熱交換器メッシュを作成し、気液相の物性をデータベースとした熱流体・伝熱解析を実施し、最適な熱交換器設計への指針を導出する。•熱交換器性能評価システムにおいて模擬ガス等による熱交換器性能を実測評価する。•実液・実ガスによる熱交換器性能評価手法を検討する。•を水素キャリアとする水素ステーション等への実装を想定した課題導出を検討する。熱交換器評価システムトルエンMCH− 36 −

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