被災地企業のシーズ支援プログラムH27~28年度
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被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)太陽光発電システムの遠隔異常検知装置の商品化(太陽電池ストリング監視システムの評価<支援企業:アサヒ電子株>)産総研の貢献①の実証フィールドに整備されている太陽光発電設備を活用し、複数の太陽電池メーカーの太陽光発電システムで実証。産総研の貢献②研究員のノウハウを生かし、擬似的な発電不良モジュールを設置し、監視システムの不良診断の確認を実施。具体的な成果•太陽光パネルの異常を素早く、安価に、そして正確に検知できる太陽光発電用モニタリングデバイス「(ネオエール)」の商品化を実現。Ⓡ•平成年、同製品は、メガソーラーのメンテナンス会社との販売契約を締結。太陽光パネルネオエールネオエール中継局クラウド解析・判定モバイル端末に異常が即座に伝達故障発生!ストリングストリングストリング•と連携して評価したことによりネオエールの品質と性能の向上に自信が持てました。•そしてこの自信が、メガソーラー発電所向けのメンテナンス事業を手がける最大手の1社と契約を締結することに繋がりました。アサヒ電子株の声技術課幕田課長(当時)太陽電池ストリング太陽電池モジュール支援成果•主要メーカーのパネルで機能することの実証データを獲得。•これにより、メガソーラー等において、異常箇所の早期発見が可能となる商品を実用化。太陽光発電パネルシステムの不具合を遠隔で監視する測定技術。当該技術の性能評価のノウハウや設備を保有していない。実証フィールド及び研究員の知見・ノウハウの活用。太陽光発電用モニタリングデバイス「(ネオエール)」の製品化。メガソーラーメンテナンス会社と販売契約を締結。企業の技術シーズ企業が抱える課題産総研の貢献具体的な成果アサヒ電子株の技術シーズ•太陽電池ストリング(太陽電池モジュールを直列に配置したもの)の不具合を、安価に遠隔監視するための技術(ストリング毎の電流計測技術と1枚の太陽電池モジュールの電圧計測技術を組み合わせた監視システムの構築技術)を保有。•本技術は、既に設置した太陽光発電システムにも後付が可能であり、大きなニーズが期待されていた。アサヒ電子株が抱える課題•試作したプロトタイプを、複数の太陽電池メーカーのパネルで機能するか検証実証するための、①設備、②ノウハウを保有していない。実施期間平成年度、平成年度被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)の成果太陽電池保護回路の故障診断装置の商品化(太陽電池ストリングの健全性確認検査装置の実証<支援企業:日本カーネルシステム株>)日本カーネルシステム株が抱える課題•敷設済みの太陽光発電システムで計測・診断を検証実証するための①設備、②方法が確立されていない。具体的な成果物•発電量に影響が無い夜間にバイパス回路の動作を点検し、太陽光発電システムの健全性や安全性を高めることができる「バイパスダイオードチェッカー」を年月に商品化。•と連携して実証を行うことで、商品としてより高い質の検証を行うことが出来ました。•現場での運用性が重要で、コンパクトかつシンプルな商品を開発することが出来ました。日本カーネルシステム株の声新エネルギーシステム事業本部技術部浅井部長支援成果•主要メーカーのパネルで、発電量に影響しない夜間に診断可能であることを検証。•出力端子への接続で簡単に故障を検出できるポータブルな検出器を実用化。日本カーネルシステム株の技術シーズ•夜間にオンサイトで発電量に影響無く、太陽電池ストリング内のバイパスダイオード故障の検知する装置を開発。•太陽光システムの直流端子に接続して測定するのが容易であり、大きなニーズが期待されていた。産総研の貢献①の実証フィールドに整備されている太陽光発電設備を活用し、複数の太陽電池メーカーの太陽光発電システムで夜間の診断を実施。産総研の貢献②研究員のノウハウを生かし、敷設済み太陽光システムに適用可能な装置開発を支援。様々な展示会で大きな反響を得ている。企業の技術シーズ企業が抱える課題産総研の貢献具体的な成果当該技術の性能評価のノウハウや設備を保有していない。太陽電池の異常加熱防止用の保護回路に関する故障診断技術。太陽電池保護回路の検査装置「バイパスダイオードチェッカー」の製品化。年月から販売開始。展示会などでの反響が大きい。実証フィールド及び研究員の知見・ノウハウの活用実施期間平成年度− 39 −

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