被災地企業のシーズ支援プログラムH27~28年度
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被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)信頼性の高い太陽電池モジュール作製のための材料の商品化(太陽電池モジュール用封止材用材料の評価<支援企業:日本化成株>)具体的な成果物日本化成株の技術シーズ•太陽電池モジュールで使用される封止材(:エチレン酢酸ビニル共重合樹脂)の信頼性を高めるための添加剤(架橋助剤)を開発。•太陽電池モジュールの長寿命化(信頼性向上)が期待されている。日本化成株が抱える課題•試作した添加剤を加えた封止材を太陽電池モジュールに適用し、その機能性・信頼性を評価するための、①製造・評価設備、②ノウハウを保有していない。バックシートガラス産総研の貢献①保有の太陽電池モジュール生産設備を活用して、当該技術を適用した太陽電池モジュールを試作し、その機能性を実証・確認。産総研の貢献②研究員のノウハウを生かし、試作添加剤の評価を繰り返し実施。支援成果•企業のシーズによる添加剤(架橋助剤)を用いた太陽電池モジュールを試作。•信頼性試験により、従来品と比較して大幅な性能(特性)向上を確認した。•との連携により、太陽電池モジュールに適用した試験と評価が可能になりました。•産総研の各種試験データにより、太陽電池モジュールにおいて採用に至りました。日本化成株の声信頼性試験(時間)後も劣化見られず技術開発センター山浦真生子副センター長企業の技術シーズ企業が抱える課題産総研の貢献具体的な成果当該技術の太陽電池モジュールでの試験評価設備を保有していない太陽電池モジュールの封止材の信頼性を高める添加剤を開発。当該添加剤により従来品より性能が向上した封止材の機能を確認。複数社へのサンプル提供を経て、年月に販売開始。保有の太陽電池生産設備及び研究員の知見・ノウハウの活用•開発した添加剤(架橋助剤)により、製造プロセスの変更や製造コストの上昇を伴わずに、従来品より信頼性が向上した太陽電池モジュールが作製できることを検証。•年月から「TENASHIELDTM」として販売開始。実施期間平成年度、平成年度、平成年度被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)の成果太陽電池保護回路の故障診断装置の商品化(太陽電池ストリングの健全性確認検査装置の実証<支援企業:日本カーネルシステム株>)日本カーネルシステム株が抱える課題•敷設済みの太陽光発電システムで計測・診断を検証実証するための①設備、②方法が確立されていない。具体的な成果物•発電量に影響が無い夜間にバイパス回路の動作を点検し、太陽光発電システムの健全性や安全性を高めることができる「バイパスダイオードチェッカー」を年月に商品化。•と連携して実証を行うことで、商品としてより高い質の検証を行うことが出来ました。•現場での運用性が重要で、コンパクトかつシンプルな商品を開発することが出来ました。日本カーネルシステム株の声新エネルギーシステム事業本部技術部浅井部長支援成果•主要メーカーのパネルで、発電量に影響しない夜間に診断可能であることを検証。•出力端子への接続で簡単に故障を検出できるポータブルな検出器を実用化。日本カーネルシステム株の技術シーズ•夜間にオンサイトで発電量に影響無く、太陽電池ストリング内のバイパスダイオード故障の検知する装置を開発。•太陽光システムの直流端子に接続して測定するのが容易であり、大きなニーズが期待されていた。産総研の貢献①の実証フィールドに整備されている太陽光発電設備を活用し、複数の太陽電池メーカーの太陽光発電システムで夜間の診断を実施。産総研の貢献②研究員のノウハウを生かし、敷設済み太陽光システムに適用可能な装置開発を支援。様々な展示会で大きな反響を得ている。企業の技術シーズ企業が抱える課題産総研の貢献具体的な成果当該技術の性能評価のノウハウや設備を保有していない。太陽電池の異常加熱防止用の保護回路に関する故障診断技術。太陽電池保護回路の検査装置「バイパスダイオードチェッカー」の製品化。年月から販売開始。展示会などでの反響が大きい。実証フィールド及び研究員の知見・ノウハウの活用実施期間平成年度− 41 −

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