シーズ支援プログラム
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研究成果平成28年度被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)産総研の貢献企業が抱える課題企業の技術シーズ今後の展開企業のシーズ企業が抱える課題産総研の貢献研究成果【研究成果】【ポイント】電解めっきによる多孔質金属支持体を用いた金属系水素透過膜の開発株式会社山王:増子金市・八重樫聡・前畑貴由・古川義智再生可能エネルギー研究センター:遠藤成輝・前田哲彦・熊川昌志・鈴木智史・黒坂万里子・中村里佳・五舛目清剛水素透過膜となるPd系膜とその支持体となる多孔質Ni膜の成膜技術。めっき膜を評価(結晶構造・表面組織・水素透過能等)する設備と知見がない。FREA実験設備及び研究員の有する知見やノウハウの活用。Pd系膜と多孔質Ni膜の成膜歩留向上。小規模→大型化へ展開し、ノウハウ獲得。•電解めっきによる金属複合膜(Pd系膜/多孔質Ni支持体)の成膜歩留の向上。•従来比10倍以上の膜面積サイズで均質膜の成膜・評価等のノウハウを獲得。①電解めっきによるPd系膜と多孔質Ni膜の成膜技術(オンリーワンの技術)※電解めっきで成膜できれば、低コスト・短時間で良質膜の大量生産が可能②試行錯誤を経て、Pd系膜の組成制御およびNi膜の多孔質化再現性の向上③結果、金属複合膜の成膜歩留の向上→ 実証スケールでの試験評価ノウハウを獲得※多孔質Ni膜に関して、国際特許出願、国際学会およびインパクトファクター付国際論文で成果発表めっき膜の結晶構造等の最適化および機械的強度評価。実証サイズ(平板型&円同型)Pd系膜/多孔質Ni支持体の金属複合膜での水素透過量・耐久性等の評価。①めっき膜の各種分析評価の装置が不足②水素を用いた実験装置・設備がない③水素透過膜に関する知見やノウハウが無いラボスケールと実証スケール水素透過試験ホルダーの一例表裏に貫通した微細孔があるNi膜(多孔質Ni支持体)の電解めっきによる成膜技術Pd系膜の電解めっきによる成膜技術多孔質Niめっき膜Pd合金めっき膜①めっき膜の組成・結晶構造・表面組織・強度等を分析評価できる装置類を完備②水素透過評価装置等の水素実験設備③金属系水素透過膜に関する知見・ノウハウ上から見た電子顕微鏡写真MH2016Mater.Trans. 58(7)(2017)in press. PCT/JP2016/082608Pd系膜ほぼ濃度ムラの無い均質Pd合金を成膜多孔質Ni膜広角元素マッピングによる組成分析15―  ―

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