シーズ支援プログラム
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研究成果平成28年度被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)産総研の貢献企業が抱える課題企業の技術シーズ今後の展開企業のシーズ企業が抱える課題産総研の貢献研究成果【研究成果】【ポイント】単結晶Si太陽光パネルとアモルファスSiシートにおける長期信頼性の検証株式会社環境システムヤマノ:板鼻幸作再生可能エネルギー研究センター:大谷謙仁・佐々木仁・安齋博美屋根への積雪を効率的に融雪する太陽電池モジュールの開発客観的な長期信頼性の検証信頼性試験の結果に基づき技術課題を抽出長期信頼性を有するモジュール構造の技術的課題が見出された◆融雪におけるエネルギーロスとコストを軽減する技術と、発電電力の効率を向上させる技術の開発を行う。◆銅板エッチングヒータを組み込んだ新たな融雪型太陽電池モジュールについて、融雪性能等の比較評価を行う。株式会社環境システムヤマノ融雪と太陽光発電を組み合わせた経済性に優れた屋根融雪システム単結晶シリコン太陽電池と透明導電膜型ヒーターと組み合わせてモジュールへの着雪を防止する、新しい融雪型太陽電池モジュール面積単価の安いシート型アモルファスシリコン太陽電池も使用可•単結晶型太陽電池モジュールを、結露凍結試験、高温高湿試験、機械的荷重試験、降雹試験、融雪温度上昇試験等を行なって、その長期信頼性を検証した•アモルファス型太陽電池モジュールも同様に信頼性試験を行い、長期信頼性を検証した•製品化に向けて、IEC規格取得に必要な信頼性試験を行い、信頼性確保のための技術課題を抽出しそれを解決する必要がある。•更なる高性能化と低コスト化につながることが期待される新技術についても検討が必要。•融雪型太陽電池モジュールの規格取得に向けての長期信頼性試験を実施し、融雪構造に起因する不具合についての洗い出しを行った。その結果、透明導電膜のガラス面の曇りや層間剥離が観測されるなど、今後解決すべき技術的課題が判明した。①単結晶シリコン型太陽電池モジュールの試作品に対し、IEC61215規格に基づく信頼性試験を実施した後の出力低下率は、試験の合格基準の8%を超えないことを確認した。②PET層とEVA層間の剥離強度試験を行った結果、粘着性が低いことが判明した。粘着不良が生じた層間に水分が吸収された可能性が高い。③アモルファス型太陽電池モジュールの試作品において、通電試験を行い、出力低下率はIEC規格の合格基準10%を超えないことを確認した。④アモルファス型のケーブル端子部において、トラッキング現象によると思われる回路断線が生じた。試験時の太陽電池シート部から端子部への配線方法について改良が必要。単結晶型モジュール融雪温度上昇試験アモルファス型モジュール融雪温度上昇試験22―  ―

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