シーズ支援プログラム
28/55

H29被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)No.04導電性フィルムを用いて作製した太陽電池モジュールの性能評価支援課題名「無電解Agめっきアクリル樹脂粒子を分散材とした導電性フィルムを用いて作製した薄型太陽電池セルでの信頼性評価」企業名:株式会社山王(福島県)企業が保有する技術シーズの内容:•アクリル樹脂粒子に無電解銀めっきを行った導電性微粒子を開発。•この材料を、太陽電池モジュール作製に必要な、タブ線接合材(導電性フィルムCF)への分散材(導電粒子)として利用。産総研による技術シーズの評価方法:•この導電性微粒子を用いた配線(タブ線)接合材を使用して、タブ線とセルとを接合し、その性能(接合強度など)を評価する。•実際に実用化サイズのモジュールを作製し、電気的特性や信頼性の評価を行う。H28年度の成果:•導電性フィルム中のAgめっきアクリル樹脂粒子の含有量を低減しても、はんだ接合を変わらない信頼性を得た。波及効果(どのように役立つか?):•タブ線接合材(導電性フィルム)による太陽電池モジュールの高性能化に寄与。株式会社山王•ダイレクト銀めっきによるアクリル樹脂粒子の作製。•銀めっき粒子含有率を減らした低コストCFの検討。産総研•導電性微粒子を用いた配線(タブ線)接合材を使用して、配線材とセルとの接続・評価を行う。•導電性フィルム中のAgめっきアクリル樹脂粒子の含有量を低減しても、はんだ接合を変わらない信頼性を得た。•高温高湿試験後のEL画像(右図)接合剤配線(タブ線)セルの電極導電性微粒子太陽電池セル•ダイレクト銀めっきによるアクリル樹脂粒子を含んだ導電性フィルムの作製及び、それを用いたモジュールの信頼性向上と低コスト化H29年度計画H28年度成果H29被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)・rNo.03太陽電池モジュール用バックシートの高性能化支援課題名「粘土ガスバリア膜を用いた太陽電池バックシートの信頼性評価」企業名:クニミネ工業株式会社(福島県)企業が保有する技術シーズの内容:•天然粘土鉱物であるベントナイトを原料としたガスバリア材料を開発。•既存のガスバリアフィルムの中でもトップレベルのガス・水蒸気遮断性能を有している。•産総研東北センターで開発された技術を粘土膜材料として実用化したもの。•開発したガスバリア材料を太陽電池モジュールのバックシートに適用する。産総研による技術シーズの評価方法:•開発したバックシートを用いて評価用の太陽電池セルおよびモジュールを作製する。•モジュールの性能(変換効率)・信頼性(高温高湿試験など)の評価を行う。H28年度の成果:•安価なシートと粘土ガスバリア膜を複合化した透明なバックシートを新たに開発。•PID試験において良好な特性を示した。波及効果(どのように役立つか?):•太陽電池モジュールの性能の長期安定性や長寿命化が図られる。•信頼性向上による太陽電池モジュールのコスト低減に寄与。バックシートクニミネ工業株式会社産総研(FREA)作製したテスト用モジュール•天然粘土鉱物であるベントナイトを原料としたガスバリア材料を用いたバックシートを作製。•より安価で透明な複合化バックシートを開発し、実用化サイズのモジュールを作製した。•太陽電池モジュールを作製し、信頼性などを評価する。•より安価で透明な粘土膜を含む複合化膜を用いたバックシートに対し、信頼性試験等を行う。H28年度成果H29 年度計画25―  ―

元のページ  ../index.html#28

このブックを見る