シーズ支援プログラム
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H29被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)No.06高効率・高信頼性太陽電池モジュール作製のための材料開発支援課題名「高効率太陽電池セル及び高電圧対応の封止材用架橋助剤開発」企業名:日本化成株式会社(福島県)企業が保有する技術シーズの内容:•太陽電池モジュールで使用される封止材(EVA(エチレン酢酸ビニル共重合樹脂))の信頼性を高めるための添加剤(架橋助剤)。•従来品の主要機能を維持しながら、高分子設計技術を応用して新しい架橋助剤を開発した。産総研による技術シーズの評価方法:•新規架橋助剤を添加したEVA封止材を用いて太陽電池モジュールを作製し、各種試験により、信頼性評価を行う。H28年度の成果:•従来品に比べ大幅に特性を向上させたEVA封止材を開発した。•PID抑制機構の解明を進めた。波及効果(どのように役立つか?):•PID現象を抑止できるEVA封止剤により、太陽電池モジュールの信頼性向上が期待される。•評価用太陽電池セル・モジュールの作製(写真右)•モジュールの信頼性評価(PID試験など)•新しい架橋助剤の開発と、それを用いたEVA封止剤の作製日本化成株式会社産総研(FREA)•従来品に比べ大幅に特性を向上させたEVA封止材を開発。・PID抑制機構の解明を進めた。•高電圧下(1500V)でのPID抑制能力を持つ架橋助剤の開発H28年度成果H29年度計画カバーガラス封止材(EVA)セルバックシートH29被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)No.05高効率低コスト融雪太陽電池パネルの開発支援支援課題名「単結晶Siを用いた融雪型太陽光パネルにおける高性能低コスト化技術の開発」産総研の技術支援•融雪電力の軽減によるネットエネルギー収支の改善(低コスト化)•太陽電池への光量増大による発電効率の改善(高性能化)•融雪システムの導入費用の低減とコスト収支の改善で普及を加速化。•積雪地の高齢化と気候変動による異常降雪による人身被害の軽減。•融雪時の化石燃料消費の節減。•融雪太陽光発電市場の拡大。実用化ヤマノが開発実証中の融雪システム企業名:株式会社環境システムヤマノ(福島県)企業が保有する技術シーズの内容:屋根への積雪を効率的に融雪する太陽電池モジュールの開発実績。シート型アモルファスシリコン太陽電池とヒータを一体化した融雪型太陽電池モジュールの技術を活用して、電流注入による発熱により着雪を防ぐ通電型融雪太陽電池モジュールを開発。産総研による技術シーズの支援方法:•融雪におけるエネルギーロスとコストを軽減する技術支援を行う。•発電電力の効率を向上させる技術支援を行う。•新型モジュールの信頼性を評価する。波及効果(どのように役立つか?):•普及のネックである高額な初期導入費用が低減される。•融雪による電力消費と発電による利得のバランスで決まるネットのエネルギー収支が改善される。•新技術に対する信頼性の不安を払しょくできる。•汎用モジュールとの価格差を縮小し、適用可能な市場を拡大できる。26―  ―

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