シーズ支援プログラム
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H29被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)No.10高温・高圧試験環境を実現する画期的技術支援課題名「溶融樹脂を用いた革新的な高温・高圧環境試験技術の開発とその評価」企業名:株式会社東栄科学産業(宮城県)企業が保有する技術シーズの内容:•溶融樹脂を圧力媒体として,擬似的に地殻深部の地熱開発対象となり得る高温・高圧環境を再現する技術を提案。•この技術を利用して,高温・高圧環境(500℃,70MPa)をラボで再現するため装置(地殻深部環境試験装置)を設計・製作。•本技術シーズのポイントは,①安全,②省設置スペース,③安価な装置導入費用等を満たしつつ,高温・高圧環境を達成可能である点。産総研による技術シーズの評価方法:•地殻深部環境試験装置の実用化に向け,本装置のための最適な溶融樹脂の連続注入法を開発。•開発された溶融樹脂インジェクタの有用性を評価。•評価結果を踏まえ,本装置の実用化および装置を用いた次世代研究・開発のプランを策定。波及効果(どのように役立つか?):•地熱エネルギー開発にかかる種々の検討の促進。•「高温・高圧環境」をキーワードとする新産業(高温・高圧環境下での材料物性評価等)の創出。株式会社東栄科学産業封圧印加に溶融PEEK樹脂を用いた,地殻深部環境試験装置の試作機を設計・製作。産総研本装置のための最適な溶融樹脂の連続注入法の開発とその有用性評価を行う。株式会社東栄科学産業の技術力の向上被災地地域で“高温・高圧”をキーワードとする試験装置の開発・製品化が可能な唯一の企業へ→H29被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)No.09風車点検用マルチコプターの飛行性能向上支援課題名「風車点検UAVシステム実用化に向けた飛行性能の高度化と実証」企業名:アルパイン株式会社(福島県)企業が保有する技術シーズの内容:•UAV搭載型の高精度カメラ撮影技術•UAVの自動航行システム技術産総研による技術シーズの評価方法:•アルパイン(株)の有する自動航行システムに「高精度測位・制御技術」を適用し、カメラ撮影位置、飛行経路の正確さを評価する。•風力発電設備点検用に適したUAVの機体を設計・試作し、UAVの飛行特性を風洞実験及び野外実験で評価する。•実風車を活用したUAVの飛行性能を評価する。波及効果(どのように役立つか?):•安全かつ低コストの風車検査技術の確立と実証。•定期検査制度における点検手法への反映•風車の信頼性向上と長寿命化•サービス事業の展開による雇用創出。アルパイン(株)•高精度カメラの小型軽量化•風力発電設備点検に適した自動航行システム技術の開発•安全かつ低コストの風車検査技術の確立•サービス事業の展開による雇用創出産総研•撮影位置、飛行経路の正確さを評価•機体の飛行特性を評価高精度測位技術RTK-GPS空力技術画像処理技術接近化・高解像度化風力発電設備点検に適用28―  ―

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