シーズ支援プログラム
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H29被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)No.12地熱・温泉井の適正かつ持続的な利用のための技術支援課題名「地熱適正利用のための耐熱型ボアホールスキャナーの開発」企業名:株式会社ボア(宮城県)企業が保有する技術シーズの内容:•坑井の壁および前方の光学イメージを取得可能な光学式ボアホールスキャナ(国内で設計・製造可能な企業は極わずか)。•スキャナーにより取得した画像の処理,解釈技術産総研による技術シーズの支援方法:•地熱発電,および温泉用システムの概念設計,仕様の策定支援。•高温用デバイスの選定,評価。•地熱フィールドでの性能評価試験。波及効果(どのように役立つか?):•地熱発電における,(a)貯留層情報(亀裂の向きや開口)の取得による地熱システム理解の深化,(b)老朽井のケーシング,セメント健全性評価による持続性の維持,(c)坑内抑留等のトラブル状況の把握による適切な対応の実現。•温泉,温泉発電における,(a)坑内スケール付着状況の把握による坑井の適正管理,(b)坑井の健全性評価による持続的温泉利用。*地熱発電,温泉用システムの概念設計,仕様の策定支援*地熱フィールドでの実証試験*実用化へ向けた開発課題の抽出と解決法の検討支援*地熱システムの理解による適正な資源利用*坑井の適正管理による持続的な地熱発電,温泉利用。*温泉用装置開発による新規マーケットの開発(1.5億円程度)*地熱地域用新規サービスの実現(2000~3000万円/年,10人程度の雇用)実用化ボア社製品(土木用)地熱発電温泉・温泉発電生産・還元ゾーンの情報取得老朽井の健全性評価坑井仕上げ状態評価スケール付着状態評価坑井の健全性評価坑内可視化の重要性坑井トラブル情報収集H29被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)No.11地中熱利用のための低コスト熱交換器・埋設工法の開発支援課題名「準浅層における低コスト熱応答試験の改良及び熱交換器埋設工法への展開」企業名:新協地水株式会社(福島県)企業が保有する技術シーズの内容:•アルファウィングパイルを利用して非排水非排土でボアホールを掘削し、水と土砂の処理費用を低減することにより熱交換器を低コストで設置可能、熱応答試験に利用可能(H28年度実証済)•周辺の地下水流動を杭内に取り込める熱応答試験法産総研による技術シーズの評価方法:•3箇所で熱応答試験(①従来型・②改良ストレーナー使用)を実施。結果の比較・検討。•非排水非排土熱応答試験のデータ解析結果の地中熱システム設計への利用法確立波及効果(どのように役立つか?):•地下水流動を考慮した地下熱物性データを従来よりも早く安く計測可•多地点における熱応答試験結果を踏まえ、有効熱伝導率情報を追加した高精度地中熱ポテンシャルマップの実用化•熱応答試験結果及び地中熱ポテンシャルマップの活用で地中熱利用の低コスト化を促進評価シーズ中空のアルファウイングパイル鋼管内にUチューブを挿入鋼管部に地下水流動を取り入れるスリット設置<ストレーナーの改良(案)>①②①ストレーナー部に土砂流入を防ぐ多孔質なフィルター設置②ストレーナー部の鋼管内側にドレーン材を設置地下水を取り込み、土砂の流入を妨げるよう改良する。地下水面熱応答試験用熱交換器設置概念図<改良ストレーナー使用>・非排水・非排土での施工・従来型に比べ仮設が小規模<従来型ボアホール>・掘削時の排水・掘削汚泥の処理が必要・硅砂の充填が必要帯水層地下水流動を取り込み影響を加味した熱応答試験を実施硅砂中で地下水流動乱れる内側外側外側29―  ―

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