シーズ支援プログラム
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H29被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)No.16小規模温泉での高効率発電を実現可能にする機器開発支援課題名「小型温泉発電装置の高効率化・高耐久化支援」企業名:株式会社リナジス(宮城県)企業が保有する技術シーズの内容:•熱量が小さい,あるいは温度が低いために,これまでは廃棄されてきた多くの熱エネルギーを電気エネルギーに変換可能にする「高効率膨張発電機」(70℃以上の温泉水と常温程度の冷却水から,3kW~12kWの発電が可能)。産総研による技術シーズの支援方法:•バイナリ発電装置の高効率化,高耐久化に向けた改良点を指導する。•実際の温泉発電条件の提示とその条件下での装置性能評価を行う。•スケール,腐食等の温泉発電特有の問題が発電能力に及ぼす影響を実験的に評価する。波及効果(どのように役立つか?):•本技術は70℃以上の温度があるものの,湧出量が多くない温泉での発電を可能にする。さらに工場排熱等による発電も可能にする。•資源量データから推定すると,本発電装置の販売可能台数は最大で約50,000台となり,1,500億円規模の市場となる。リナジス社が開発したプロトタイプ産総研の技術支援*温泉水に適合したシステムの改良*温泉地での発電性能予測,温泉水による実証試験*温泉発電固有の課題の抽出と温泉での使用時の性能評価*小型*可搬型*低コスト*高能率(約8%)*多様な熱源への適応性*70℃以上の温泉における3~12kW程度の小規模発電による,国内地熱資源の有効利用。*低コストシステムによる経済性の確保(一台300万円程度。3年程度の回収期間。)*大量導入による被災地域での産業創出(製造,機器メインテナンス)実用化H29被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)No.15地中熱を利用した省エネルギー排気冷却システムの実証支援課題名「地中熱を利用した電子機器類の排気冷却システムの高度化」評価シーズ地中熱交換器プレートフィンクーラープレートフィンクーラー地中熱交換器地中熱交換器プレートフィンクーラープレートフィンクーラー地中熱交換器冷房利用外気による地中冷却冷房利用外気による地中冷却データセンター屋外データセンター屋外企業名:ミサワ環境技術株式会社(福島県)企業が保有する技術シーズの内容:•本技術シーズは,データセンター等に設置された電子機器からの排気熱に対して,地中熱を利用した熱交換器を用いて廃熱・冷房•一般の冷房と比べて消費電力が約1割と省エネ•災害時において非常用電源に対する負荷が小さく,冷房能力の維持が可能•中間期などは外気による冷房を併用し,連続運転による地中への負荷を軽減•地中熱交換器のローテーションにより地中温度の回復を図る産総研による技術シーズの評価方法:•福島県内の実証試験設備により,省エネ効果を最大化するための設計方法と運転方法を検討•冷房のみを行うことによる,地中温度環境への影響を評価•外気冷房とローテーション運転の有効性を評価波及効果(どのように役立つか?):•全国のデータセンター・放送電波中継局・携帯電話基地局・送配電施設・通信機器室などでも適用可能H28年度の成果•既存技術と同等の冷房能力を確認•既存技術に比べて大幅な省エネ効果を確認H28年度で判明した課題(H29年度の目的)•冷房のみを行うことによる長期的な地中温度への影響評価,および影響軽減手法の開発•地中熱交換器を2組に分け,ローテーションで冷房を行う。冷房により温度が高くなった地中熱交換器を外気により冷却する。•外気温が低い場合は,外気により室内の冷房を行う。31―  ―

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