シーズ支援プログラム
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被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)の成果地下水移流効果を有効利用した高効率地中熱交換器の商品化(地域の地下水環境を活用した地中熱システムの開発<支援企業:ジオシステム株式会社>)ジオシステム(株)が抱える課題①当該技術の性能評価ができる施設がない②評価方法のノウハウがない具体的な成果物支援成果•深度50m×1本の高効率熱交換器で、5kWヒートポンプ1.5~2台運用可能を実証•冷媒管を50%短縮および窓断熱強化により、COP13%向上・暖房時電力を前年比40%削減ジオシステム(株)の技術シーズ地下水流動の効果を積極的に取り入れられる構造を有し、特別な動力を使用せずに受動的に熱交換能力を向上できる地中熱交換器深度50m×1本の熱交換器で5kWヒートポンプを1.5~2台運用できる能力を有していると推定産総研の貢献①地下水流動の速い福島県郡山地域に周辺装置を設置・実証運転を実施し、その効果や省エネ性を評価産総研の貢献②ヒートポンプ二次側冷媒配管短縮のための室外機設置位置変更、および熱源水配管の再敷設企業の技術シーズ企業が抱える課題産総研の貢献具体的な成果当該技術の評価のための設備・評価のノウハウを保有していない地下水の流れを有効活用した高効率地中熱交換器深度50m×1本の熱交換器で5kWヒートポンプを1.5~2台運用可能を確認、二次側配管の最適配置、実運用での機能を検証実証試験フィールド及び研究員の知見やノウハウの活用室外機事務室冷媒配管の短縮などにより、圧損軽減によりCOP改善窓遮熱・断熱により負荷を軽減し、HPのCOP改善ヒートポンプ室内機高効率地中熱交換器深度50m×1本高効率地中熱交換器(特許第5779206号)FREAと連携して実証試験を行うことで、考案した熱交換器が高効率であるが確認できました。また、シーズ事業を契機に、特許登録され、技術的に成熟したので、商品化を図っています。ジオシステム株式会社の声代表取締役高杉真司シーズ支援プログラムにより、技術的な達成度は100%特許出願した「高効率地中熱熱交換装置」は、特許第5779206号として平成27年7月登録※COP:成績係数(Coefficient of Performance)消費電力1kWあたりの冷却・加熱能力を表した値冷房機器の場合「冷房能力(kW)÷冷房消費電力(kW)=冷房COP」空気熱源ヒートポンプ(一般的なエアコン)のCOP平均値は2.841―  ―

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