シーズ支援プログラム
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被災地企業のシーズ支援プログラム(福島再生可能エネルギー研究開発拠点機能強化事業)の成果オープンループ型に対応可能な地中熱ヒートポンプの開発(地域の地下水環境を活用した地中熱システムの開発<支援企業:サンポット株式会社>)サンポット(株)が抱える課題①オープンループシステムの評価方法や実証データを有していない②水質や導入可能な地域のノウハウを有していない具体的な成果物支援成果•実証データの取得及び最適地下水量の確認•地下水を無駄なく使用する揚水量調整制御ノウハウの構築サンポット(株)の技術シーズ井戸水と1次側循環水とを熱交換する熱交換ユニットを開発2次側負荷に応じた最適地下水量調整制御システムを構築し、地下水資源を無駄なく使用水温が安定している地下水を有効利用する事により、年間を通じて地中熱ヒートポンプのCOP(成績係数)を高く維持産総研の貢献①実証試験地の提供及び測定データ解析産総研の貢献②試験地における水質調査及び水文調査による導入適地マップの作成企業の技術シーズ企業が抱える課題産総研の貢献具体的な成果オープンループシステムの評価方法や実証データを有していない小型オープンループ型地中熱ヒートポンプの性能評価および改良必要な実証データを得られ、地下水を無駄なく有効利用する製品を開発実証地提供及び研究員の知見やノウハウの活用既存のヒートポンプ(GSHP1002UR)熱交換ユニット•既存のクローズドループ型ヒートポンプに地下水利用熱交換器を接続する方式なので、施工が比較的容易である。•ヒートポンプと連動して地下水弁を自動コントロールし、地下水資源を節約。•上記の結果、地下水を無駄なく利用かつ安定した1次側熱源が得られ、最適な地下水量を把握。•本製品がZEBオフィスに採用された。•エネルギーの地産地消とCO2削減に貢献。サンポット株式会社の声技術部開発課郡山地中熱システム利活用研究室リーダー岡田真吾GSHP-0630冷房能力5.4kW暖房能力5.5kWGSHP-1002UR冷房能力10kW段部能力10kW•FREAと連携して実証を行うことで詳細な通年データを取得し、システム評価を行う事が出来ました。•オープンループシステムの受注に繋がりました。※COP:成績係数(Coefficient of Performance)消費電力1kWあたりの冷却・加熱能力を表した値冷房機器の場合「冷房能力(kW)÷冷房消費電力(kW)=冷房COP」空気熱源ヒートポンプ(一般的なエアコン)のCOP平均値は2.843―  ―

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